大後頭神経痛とカルバマゼピンの共通点

頭痛と言えば、緊張性頭痛と片頭痛を思い浮かべますが、近年非常に増えているのが第3の頭痛とも呼ばれている大後頭神経痛です。
大後頭神経痛は、耳後部の圧痛点周辺から後頭部や頭頂部、前頭部を通る大後頭神経が痛む縦に動く頭痛であり、痛む場所が日によって異なる特徴を持つ疾患です。
大後頭神経痛の発症原因は、第2頸椎神経や第3頸椎神経の神経節周囲の変形性関節症や頸椎部損傷、大後頭神経の捕獲症候群、先天性脊椎奇形などが原因とされていますが、第1頸椎や第2頸椎側方の関節の慢性的な関節炎が原因となるケースが最も多く見られます。
眉毛上部の目の奥から頭頂部にのびる三叉神経は、顔が痛む三叉神経痛として知られていますが、頭頂部で大後頭神経とリンクしている事から、大後頭神経三叉神経複合体と呼ばれています。
大後頭神経痛は、通常の消炎鎮痛剤では効果が無い為に、大後頭神経とリンクしている三叉神経の第一選択薬であったカルバマゼピンやガバペンチンが有効とされ、局所麻酔薬による神経ブロックを同時に行うケースもあります。
大後頭神経痛は、頻繁に再発を繰り返す特徴がある為に、度重なる服用によりカルバマゼピンに対する耐性が生じるリスクがあります。
カルバマゼピンを服用する際には、片頭痛や緊張性頭痛と大後頭神経痛との区別をする必要があります。
イミノスチルベン系のカルバマゼピンは、中枢神経の抑制をせず脳の中枢に作用する事でてんかんの痙攣発作を抑制し、強直間代発作などの精神神経症状を抑制する作用がありますが、眠気や目眩、頭痛、全身の倦怠感、運動失調などの副作用があります。
カルバマゼピンは、鎮痛補助薬の抗痙攣剤の第一選択薬として処方されていましたが、現在は副作用の回避や薬効の有効性からガバペンチンが第一選択薬となっています。

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